銀座【帯5137】国画会 立花長子作 縮緬地 型絵染 名古屋帯

銀座【帯5137】国画会 立花長子作 縮緬地 型絵染 名古屋帯

やや彩度を上げた砥粉色が近いでしょうか。優しいクリームイエローの縮緬地に大輪の紫陽花や可憐な蝶たちがおおらかに表現された型絵染の名古屋帯です。重く枝が撓いそうなほどの花が微笑ましい本紫陽花、楚々とした趣きの繊細な額紫陽花、二種類の花がお太鼓いっぱいに配されたお品。高麗納戸の葉、浅縹色や鳩羽色、芥子色で彩られた花、紅梅色を載せた蝶…明るくもほんの少し抑えた淡彩が柔らかく調和して、見る人の心をほっと和ませてくれるような優しい世界が生まれていますね。生命力あふれる季節を爽やかに映し出す、風情ある装いをお楽しみいただけることと思います。こちらは芹澤けい介さんに師事、のちに国展を中心に活躍なさった立花長子さんの作。白洲正子さんに愛された染色家のひとりとしても良く知られる方であり、様々な花や虫を図案化した魅力的な作品は、白洲さんご自身の着物や帯にも数多く遺されています。一流の作家作品らしい個性と存在感を備えながらも、どなたにも気負い無く着こなして頂けそうな親しみ易さがうれしい一枚、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。