銀座【着物4162】新垣斉子作 首里道屯織 単衣着物(反端証紙付)

銀座【着物4162】新垣斉子作 首里道屯織 単衣着物(反端証紙付)

やや彩度を上げた茶鼠色が近いでしょうか。植物染めによるシックなグレージュ系の地に極めて精緻な経糸浮織によってシンプルな幾何文が整然と並べられた単衣の首里織の着物です。琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織は、その技法も幅広く、花倉織・首里花織・道屯(ロートン)織・手縞・綾の中・総絣など様々ですが、今回のご紹介は道屯織のお品。僅かな陰影がニュアンスのある彩りを微かに揺らし、細い糸がしっかりと打ち込まれた密度の高い織りによる端正な表情とも相俟って、実に静謐な美しさを湛えた景色が生まれていますね。紬織りながら他とは一線を画す格調を備えた一枚、現代の着物シーンではとても重宝な「きちんと感」のある街着として、様々な場面で活躍してくれることと思います。那覇伝統織物事業協同組合の組合員として活躍なさる新垣斉子さんの作、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。