銀座【着物4170】夏黄八 着物 檳榔子染色 縞
銀座【着物4170】夏黄八 着物 檳榔子染色 縞
本場黄八丈の命は染め。刈安、椎、マダミを材として何回も何回も繰り返される丹念な染めによって、金茶、樺、黒の三色の美しく堅牢な色が生まれます。こちらは黄八丈独特の染めを施した糸を用いた薄もの、夏黄八の着物。糸染めは八丈島にて行い、製織の技術に優れた小千谷にて織り上げられています。今回のご紹介は深い檳榔子染色と潤色を粗密の大きな縞に置き、緯糸には同じく檳榔子染色を通したお品。全体に均等に黒みを帯びた色を重ねることで彩りや2色のコントラストが抑えられ、シンプルながらとてもシックな趣きの景色が生まれています。白い襦袢を透かした濃いお色目が一層の涼を誘う夏衣。光沢ある袷の黄八丈と比べますとぐっとマットで落ち着いた印象ですので、どなたにもお召しになりやすいことと思います。季節の染め帯や素材感のある八寸などを合わせて、盛夏ならではの風情ある装いをお楽しみくださいませ。