銀座【着物4174】日本工芸会正会員 湯本エリ子作 絽縮緬 訪問着(落款入)

銀座【着物4174】日本工芸会正会員 湯本エリ子作 絽縮緬 訪問着(落款入)

白を挟んで色を薄めた柳鼠色と茶鼠色の二色で大きく分けた絽縮緬の地に、ギボウシの花葉が伸びやかに描かれた夏の訪問着です。驚くほど大きくデフォルメされた葉、黒できりりと彩られた花が創るモダンな世界に、一部に配された優しい鴇色の濃淡が爽やかな甘さを添えるお品。こちらは日本工芸会正会員として活躍なさる友禅作家 湯本エリ子さんの作品です。完成度の高い大胆な構成は高度な技術と瑞々しい感性を備えた作家作品ならではのもの。この方の作品は折々の植物を表現しながらも、情緒に流されすぎないバランスの良さを感じますが、今回のご紹介もそんな一点。季節感を捉えつつ湯本さんの個性が際立つ、清澄な景色に魅了されますね。洗練された洒落みを備えた品格ある社交着は、現代の着物シーンではニーズが多いことと思います。透明感のある色調も清々しく、さまざまなお席で印象的な装いをお楽しみくださいませ。
※こちらは平成26年度の日本伝統工芸染織展に同じ色柄の作品が、「ギボウシの朝」として出展されています。