銀座【帯5242】八重山上布 名古屋帯(反端付)

銀座【帯5242】八重山上布 名古屋帯(反端付)

全体の印象はやや青みを含んだ灰白色が近いでしょうか。緯糸には乳白色を、経糸には一本おきに乳白色と藍色の糸を配した地に、藍色や栗皮色の横段や緯絣で柳の葉や水雲など、この地特有の素朴で楽しいモチーフが表現された八重山上布の名古屋帯です。経緯の糸に紡績の苧麻糸と手績みの苧麻糸を併用し、草木で染め、手機で織り上げられる沖縄・石垣島の八重山上布は、宮古島の上布と共に手仕事を尽くした贅沢な夏織物として広く知られていますね。白上布の名の通り、かつては白地に捺染の絣着尺を中心としていましたが、現在では豊富な植物染料と手括りによる多彩な染めによって、各地の上布の中でもとりわけ瑞々しい色遣いの作品が制作されています。今回のご紹介もそんな現代的な感性を生かした一点。ひんやりとした手触り、そして沖縄染織品ならではの力強い個性を備えた清々しい景色が、夏のお出かけを爽やかに彩ってくれることと思います。よそ行き浴衣から夏大島などの夏紬、上布の装いにいかがでしょうか。