銀座【着物4219】曽根武勇作 西陣織 単衣 訪問着（落款入）
銀座【着物4219】曽根武勇作 西陣織 単衣 訪問着（落款入）
滅赤色から桑色、藍鼠色、青白橡色へ…選び抜かれた美しい彩りが緩やかに移ろう幻想的な世界が、繊細な織りによって創り上げられた単衣の訪問着です。一見シンプルな無地暈かしのように思われますが、地には精緻な手織りでごく小さな幾何文が整然と並べられており、柔らかな色のグラデーションも全て綿密な計算による先染めから生まれたもの。底光りする上質な絹糸が生み出す陰影豊かな景色、程良い張りを備えた重厚な布味には、高貴な方々の衣は斯くや、と思わせる独特の迫力があり、染めとはまた趣きの異なる洗練を感じますね。こちらは公家装束の製織などを一手に担ってきた西陣という産地の高度な技術を、今なお最高のかたちで守り続ける伝統工芸士・曽根武勇さんの作品。熟練の仕事を重ねて制作された織りならではの高雅な格調は、改まったお席や晴れやかな場面でも格別の存在感を見せてくれることと思います。西陣の本領を伝える逸品、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。