銀座【帯5265】佐波理綴 袋帯 銘「ギリシヤ神話友」
銀座【帯5265】佐波理綴 袋帯 銘「ギリシヤ神話友」
佐波理とは銅・錫・鉛の合金を材とした正倉院御物とのこと。昼夜の光量の違いで目に映る色調が大きく変わると言われるこの素材に因んで、こちらの織物は「佐波理綴」と名付けられたそうです。今回のご紹介は「ギリシヤ神話友」と銘された袋帯。爽やかな水浅葱色の濃淡と銀糸によって、装飾的な花文が細やかに表現されたお品です。水仙に百合でしょうか、共にギリシャ神話で重要な役割を担う花たちがメタリックな糸によって発光しているかのように煌めき、清々しくも幻想的な景色が美しく浮かび上がっていますね。場所の明暗によって細やかに変化する佐波理織の奥深い表情は、どのような豪華な着物にも負けない迫力を備え、帯合わせの難しい個性的な作品などもしっかりと受け止めてくれそうです。また上質な色無地などシンプルな装いに合わせて帯の特性をアピールして頂いても素敵ですね。織の宝石と称され、西陣の帯の中でも独特の存在感を持つ佐波理の帯、どうぞこの機会にご覧くださいませ。