銀座【帯5305】西陣 紋屋井関製 御寮織 袋帯

銀座【帯5305】西陣 紋屋井関製 御寮織 袋帯

室町期より御寮織物司として宮中の装束などを手掛けられ、今も西陣屈指の歴史を誇る名門機屋として格調高い着物や帯をつくり続けておられる紋屋井関さんの御寮織 袋帯です。全体の印象は黒緑色が近いでしょうか。経糸には黒糸を、緯糸には所々に金箔を置いた緑青色の箔糸を通した地に重ねて、菊花に蜻蛉の姿が複雑な糸遣いと精緻な織りで表現されたお品。角度や光の加減で表情を変える金銀の撚糸や箔の鈍い煌めきと共に、納戸鼠色や栗皮色、洗朱色などニュアンス豊かな彩りが陰影ある美しい世界を創り上げていますね。本金箔や銀箔糸など贅沢な素材を惜しみ無く用いて丹念に手織られる御寮織ならではの重厚な表現で、季節の風情を鮮やかに捉えた逸品。上質な洒落みが光る秋の装いをお楽しみくださいませ。