銀座【帯5318】織名古屋帯 綾織 縞

銀座【帯5318】織名古屋帯 綾織 縞

薄香色が近いでしょうか。ほんのり黄みを含んだオフホワイトの地に栗梅色や黒色、松葉色を取り入れてすっきりと縞を配した織りの名古屋帯です。こちらは国画会で活躍なさる池田リサさんの作として入荷したお品。柳崇さんや本郷孝文さんらと同じく、戦後の工芸的染織を支え育てたことで知られる柳悦博さんに師事なさった池田さんは、糸に拘り、自ら精錬や撚糸までも手掛けるような難しい仕事をきっちりと引き継いでおいでです。最高の状態に整えられた糸が創る凛としてモダンな縞の景色は、一見シンプルながら手に取って見れば、しっかりと打ち込まれた端正な綾織りの質感、また細く添えられた黒糸の縁取りによって、ひとつひとつの色がくっきりと引き立てられており、丹念な手仕事を尽くした布ならではの深い味わいを感じさせます。紬や小紋などの装いに確かな上質感を添えてくれる優品、秋口からのお出かけにいかがでしょか。