銀座【着物4283】草紫堂製 南部絞紫根染 着物

銀座【着物4283】草紫堂製 南部絞紫根染 着物

古くから南部地方に伝わる茜染めと紫根染めを守り続ける盛岡の工房・草紫堂さんの着物です。こちらの紫根染は熟練の技術を持つ市内近辺在住の女性が一つ一つ時間をかけて手で絞り、染料としてとりわけ稀少な紫草の根を用いて繰り返し染められます。丹念な仕事をひたすら積み重ねてようやく目にすることのできる紫根の色は、やはり特別なもの。穏やかな華を備えた上品な女性らしさに、どなたも魅せられることと思います。今回のご紹介は八弁の花を正方形のかたちにおさめて綺麗に並べたモチーフ。お色目は桑の実色が近いでしょうか、優しい華やぎが香る深い紫が柔らかな滲みと共に縦横の格子状に並ぶ美しい一枚です。比較的白場が多めの印象ですので、帯合わせもより幅広くお楽しみいただけそうですね。清々しい秋空に映える紫根染の着物、どうぞこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。