銀座【着物4286】芝崎圭一作 紬織着物 格子段(落款入 余り布付)

銀座【着物4286】芝崎圭一作 紬織着物 格子段(落款入 余り布付)

色を深めた灰色が近いでしょうか。明るい黄みのグレイ系を基調として、背景に溶け込むように様々なお色目のごく細い縞を走らせ、重ねて間隔を開けて格子文を段替わりに配した紬織りの着物です。こちらは父である芝崎重一さんと共に、拘り抜いたものづくりを続けておられる群馬県伊勢崎在住の染織家・芝崎圭一さんの作品。芝崎重一さんは、糸に負担をかけぬよう、繭から丁寧に手で引き上げた赤城の座繰り糸を用い、天然染料による染め、高機による手織りによって、美しさ、そして着心地の良さを長年追究してこられた方ですが、その真摯な姿勢を継承なさる圭一さんも同じく、確かなお仕事が光る魅力的な品々を製作なさっていますね。今回のご紹介も、手間暇惜しまぬ丹念な工程を経て生まれた、奥深いシックな景色が清々しい一枚。紬糸と異なり座繰り糸による紬はより滑らかでドレッシーな趣きですので、合わせる帯も着用の機会もより幅広くお楽しみ頂けることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。