銀座【帯5354】龍村光峯作 本袋帯 銘「氷竹文」

銀座【帯5354】龍村光峯作 本袋帯 銘「氷竹文」

金銀の平箔糸や撚糸、黒の漆箔糸など扱いの難しい贅沢な素材を様々に組み合わせ、手機ならではの複雑な織りによって質感や煌めき、大きさも様々な多角形を氷割文の形で寄せた本袋帯です。こちらは初代龍村平蔵さんを祖父に、二代龍村平蔵さんを父として生まれ、古代裂の復元などに尽力なさった織物美術家・龍村光峯さんによる「氷竹文」と銘されたお品。古典的な意匠を基本としながらも、ピシリとヒビの入った氷や鉱物の結晶を思わせる緊張感のあるシャープな構成は、はっとするほどモダンな印象ですね。メタリックな輝きと深い黒が創る無機質な世界が、現代の社交着に相応しい力強くも洗練された華を装いに添えてくれることと思います。重厚感のある帯ですが、丹念に手織られた本袋はしなやかに身に添い緩みがなく、お太鼓のかたちも実に綺麗に整います。ご紹介の機会も少ない光峯さんの名品、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。