銀座【着物4292】縮緬地 訪問着 海老茶色 御所解文

銀座【着物4292】縮緬地 訪問着 海老茶色 御所解文

海老茶色が近いでしょうか。深々とした紫の縮緬地を背景に、霞や雲取り、波や束柴とともに風格ある松に桜が表現された御所解文の訪問着です。上質な縮緬ならではのとろりとした柔らかなしぼや落ち感の良さが心地良いお品、優美な白上げの文様に繊細な染疋田や精緻な京繍が贅沢に重ねられた典雅な景色は、正統派古典のみが持つ気品と重みが凝縮されたかのような美しさで見る人を魅了します。シックで落ち着いたお色目に所々すっと添えられた深い紅の色が、はっとするような女性らしさを引き出し、着るひとを上品な華で包んでくれることと思います。残念ながら作り手さんに繋がる情報はございませんが、古典に則った入念な染繍の仕事が惜しみなく施されており、御所解文様の中でも他とは一線を画す逸品。京都で長く御所解を手掛けていらした名店の作と思われ、今後のご紹介が難しい、とっておきとも言える一枚です。晴れやかなお席にあっても一際目を惹く、はんなり典雅な装いをお楽しみくださいませ。