銀座【着物4298】平野晋二郎作 本紅型 付下小紋(落款入)
銀座【着物4298】平野晋二郎作 本紅型 付下小紋(落款入)
やや色を深めた浅縹色が近いでしょうか。僅かに灰みがかったブルーを背景に、霞に雪持ちの笹や梅花、丹頂鶴に千鳥が舞い飛ぶ姿などが賑やかに配された本紅型の付下小紋です。本紅型の小紋はお色目もはっきりとしたものが多く、総柄の着物となりますとやはり存在感も大きくなりがちですが、こちらは落ち着いた青に紅型らしい鮮やかな彩りを程良く効かせた穏やかな景色のお品。古典的な優しいモチーフは、南国の染めらしい心弾む個性を備えながらも主張が強すぎず、お召しになる方を選ばず、お楽しみいただけそうですね。作り手は、名渡山愛擴さんに師事なさった後、琉球びんがた工房 典雅を主宰し、伝統的なモチーフを中心に美しい着物や帯たちを遺された平野晋二郎さん。現代の洗練された紅型の作品群とはまた少し趣きの異なる、どこか懐かしさを感じさせる温かな趣きにとても心惹かれます。一方付けの柄置きとなっていますので、お出かけから少し華やかなお席まで様々な場面に対応できる優品、この秋冬のお出かけにいかがでしょうか。