銀座【着物4313】与那国花織 着物

銀座【着物4313】与那国花織 着物

豊富な染織の材と優れた技術を有していた沖縄では、古くからそれぞれの地で特有の染織が発展してきました。日本最西端の島として知られる与那国島でもまた、独自の織物が織り継がれています。こちらはその与那国島の花織の着物。温かみのある白を背景に、鈍色に桜桃色、苅安色を細やかに組み合わせて、格子の間に小さく緯糸を浮かせた伝統的な花文を配した繊細なモチーフが整然と並べられています。優しい彩りがほんのりと浮かぶ、見事に整えられた緻密な織りの景色を眺めていると、琉球王府への貢納布の織り手として磨かれた美意識や矜恃が今も変わらず脈々と息づいていることを感じますね。首里花織と同様に両面浮花織ですので裏に糸が渡らず、程良い張りのある軽やかな風合いは、いずれ単衣でお召しになられても着心地良くお楽しみ頂けそうです。草木による透明感のある色や端正な織り味が、清々しくモダンな存在感を見せるお品、この機会にぜひお手に取ってご覧くださいませ。