銀座【帯5415】人間国宝 森口華弘作 縮緬地 染名古屋帯 素色 紅白梅の図(落款入)
銀座【帯5415】人間国宝 森口華弘作 縮緬地 染名古屋帯 素色 紅白梅の図(落款入)
やや色を薄めた素色が近いでしょうか。灰黄みを帯びた明るいオフホワイト系の縮緬地に、すっと枝を伸ばす梅花が描かれた染名古屋帯です。まだ蕾の固い蒲色の枝を遠景に、咲き始めたばかりの花たちの清々しい姿が力強い筆で表現されたお品。金彩で細やかに描きこまれた煙るような雄蕊の美しさ、花に置いた穏やかな蘇芳色が伝える未だ遠い春への想い…色数や装飾を抑えた景色には洗練された潔さが感じられ、冬の色としての静かな白が装いに確かな気品を与えてくれることと思います。こちらは重要無形文化財「友禅」の保持者、森口華弘さんの作品。訪問着などに見られる緻密さとはまた趣きの異なる大らかな表現は、より身近に親しむことのできるこの方のもう一つの美のかたちを教えてくれますね。紬や小紋に合わせて、冷たい冬の空気に映える贅沢な装いをお楽しみ下さいませ。