銀座【着物4352】久呂田明功作 縮緬地 訪問着 中紫色 辻が花文(落款入)
銀座【着物4352】久呂田明功作 縮緬地 訪問着 中紫色 辻が花文(落款入)
中紫色が近いでしょうか。やや灰みを含んだ落ち着いた紫系の縮緬地に、藤や椿を添えたゆかしい辻が花のモチーフが配された訪問着です。こちらは江戸友禅作家・久呂田明功さんの作。かつて浦野理一さんの仕事を支えたことでも知られる先代からの作風を受け継ぎ、重厚で存在感のある着物や帯を創り続けてこられました。この方の作品は迫力ある江戸友禅、そして絞りを用いた優美な辻が花とに大きく二分されますが、今回のご紹介は後者のお品。久呂田さん独特の豊かな色の個性が冴える無地場と差し色との美しい調和、ほんのりと滲む絞りの描線から生まれる女性らしい柔らかな表情がとても印象的です。ふっくらとした上質な縮緬の質感と深々としたお色目がお召しになる方を贅沢に包んでくれる、久呂田さんならではの確かなちからを備えた一枚、年末年始のお呼ばれにいかがでしょうか。青山みともさんの扱いです。