
銀座【着物4364】本場久米島紬 ゆうな染 着物(反端 証紙付)
銀座【着物4364】本場久米島紬 ゆうな染 着物(反端 証紙付)
2004年に国の重要無形文化財にも指定された久米島紬は、琉球王府以来の技法をそのままに伝える、紬の原点ともいえる織物ですね。こちらは灰白色が近いでしょうか。透明感のある淡いグレイが印象的なゆうな染めの着物。清々しい彩りを背景に草木を染料に用いた黒みがかった深い焦茶色を用いて、お馴染みのトゥイグワーや幾何文など琉球らしい絣柄が一つ一つ丁寧に表現されています。経絣、緯絣を細やかに使い別け、仄かな赤みを帯びた絣足を残しながらくっきりと、またほんのりと浮かぶそれぞれのかたちに、久米島紬らしい素朴な温かみを感じますね。比較的大ぶりの絣に沖縄の織りならではの力強く朗らかな個性が光るお品。ゆうな染めの澄んだお色には、泥染めの穏やかな黒とはまた趣きの異なる独特の魅力があり、とりわけ早春の頃の冷たく冴えた空気には、その清澄な美しさがとりわけ映えることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。