銀座【着物4368】人間国宝 森口華弘作 繍一ッ紋 訪問着 梅の図(落款入)

銀座【着物4368】人間国宝 森口華弘作 繍一ッ紋 訪問着 梅の図(落款入)

着物全体をすらりと伸びる枝で鴇色に白、そして苅安色で大胆に分け、繊細な蒔糊と共に大輪の梅花を配した繍一ッ紋の訪問着です。鮮やかな紅の色を効かせて花火のように華やかに表現された満開の梅花、ほころびかけた清楚なつぼみ、寒さの中一輪また一輪と花開き始めた芳しい花の姿が、勢いのある力強い筆によって気品豊かに描かれていますね。近く寄ってみれば、全体の色調を柔らかく馴染ませ、要となる枝の立体的な円みさえも際立たせる蒔糊の見事な表現力にも驚かされます。こちらは重要無形文化財「友禅」の保持者、森口華弘さんの作品。高度に完成された蒔糊や圧倒的な画力など人間国宝ならではの究極の技術が、訪問着という晴れやかな形で存分に発揮された一枚です。画像でもご覧頂けますように、着用の際にこそはっとするような美しさを発揮してくれる見事な構成、冬の静かな白が映える潔い景色は、重厚な古典美と洗練された現代性の双方をバランス良く備えており、華麗な社交着が居並ぶ場面でも一際目をひく装いをお楽しみ頂けることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。