銀座【帯5454】日本工芸会正会員 四ツ井健作 染名古屋帯(落款入り 反端付)

銀座【帯5454】日本工芸会正会員 四ツ井健作 染名古屋帯(落款入り 反端付)

銀鼠色が近いでしょうか。淡いグレイ系の地に繊細な蒔糊を置き、重ねてほっそりとした亀甲で分けた窓に梅花が配された染めの名古屋帯です。蒔糊の密度によって濃淡を創った背景から、鴇色と白色の花たちがほんのりと微笑みかけているような、上品な甘さが香るお品。深い小豆色に金彩を効かせて凛と引き締めた端正な景色が、とてもモダンな印象ですね。こちらは日本工芸会正会員として活躍なさる友禅作家 四ツ井健さんの作品。金沢の加賀友禅の工房で修行、現在もこの地で制作を続けていらっしゃいますが、本加賀友禅作家としての道を選ばず、一友禅作家としての個性を確立し、繊細な真糊による糸目友禅や蒔糊の技法などを組み合わせた清々しい作品を披露してくださっています。四ツ井さんが主宰なさる四ツ井キモノデザインHPには『作品の重要なコンセプトは「着物はファッションである」という事。女性が嬉しくなるような、ファッショナブルで着る事が楽しくなる事を第一に考えて制作している』と記載されていますが、今回のご紹介も、そんな四ツ井さんらしい現代的で軽やかな洗練が光る一点。ドレッシーな紬や小紋に合わせて、現代の着物シーンに映える心弾む着こなしをお楽しみいただけることと思います。新春のお出かけにいかがでしょうか。