
銀座【着物4374】四代目上野眞作 訪問着 青鈍色 松竹梅の図(落款入)
銀座【着物4374】四代目上野眞作 訪問着 青鈍色 松竹梅の図(落款入)
京友禅の名門・上野家の四代目として活躍なさる上野眞 (二代目上野為二) さんの作品です。この方は友禅染の技術で重要無形文化財保持者に認定された上野為二さんの作風を汲み、茶屋辻など端正な風景を中心とする精緻な糸目友禅の作品を、究極の技術をもって世に出しておいでです。今回のご紹介は青鈍色が近いでしょうか。ごく暗い灰青系の地にほんのりと淡いグレイの場を置き、繊細な筆致で見事な枝ぶりの松や愛らしい梅の花枝、凛とした竹の葉に楚々とした藪柑子の姿が描かれた訪問着。極細い糸目によって、古典美を極めた典雅な世界が丹念に表現されています。花実に添えた鴇色や緋褪色や鴇色、葉に置いた薄水色や浅緑色が控えめな華やぎを運ぶ静かな色遣いのお品。贅沢な仕事から生まれる香り立つような気品が確かな存在感を放ち、着る人を格調高く引き立ててくれることと思います。どのようなお席にも堂々とお召しいただける正統派社交着の逸品、ぜひお手に取ってご覧くださいませ。