銀座【帯5477】久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 草色 ヱ霞に八重桜の図(落款入)

銀座【帯5477】久呂田明功作 縮緬地 染名古屋帯 草色 ヱ霞に八重桜の図(落款入)

色を深めた草色が近いでしょうか。こっくりとした黄緑系の縮緬地に鈍く輝く金彩のヱ霞を置き、重ねて満開の桜を帯一面に配した染め帯です。常盤緑色で彩られた若葉と共に咲く八重咲の姿がとりわけ華やかなお品。金彩で一つ一つ縁取られた柔らかな白の花景色を、挿し色に置いた藍や弁柄色が凛と引き締めていますね。こちらは江戸友禅作家・久呂田明功さんの作。かつて浦野理一さんの仕事を支えたことでも知られる先代からの作風を受け継ぎ、存在感のある着物や帯を創り続けてこられました。この方の染め帯は、力強い筆と個性的な色遣いに独特の迫力があり、紋付の色無地などに合わせて頂いても遜色のない格調を備えています。今回は桜フェアに向けて、久呂田さんの様々な桜の帯を3点合わせてご覧いただけます。同じ桜を題材にしながらも、それぞれ全く異なる世界が表現されておりますが、この帯は光煌めく麗らかな春そのもののような、とりわけ晴れやかな一点。花待ちの頃からの装いにぜひお楽しみくださいませ。