銀座【着物4391】本場久米島紬 着物(反端 証紙付)

銀座【着物4391】本場久米島紬 着物(反端 証紙付)

2004年に国の重要無形文化財にも指定された久米島紬は、琉球王府以来の技法をそのままに、糸染めから織りまでの工程の殆ど全てを織り手が一人でこなす、紬の原点ともいえる織物ですね。今回のご紹介は、穏やかな黒地に絣柄のお馴染みの久米島紬とはまた少し趣きが異なる一枚。お色目は利休白茶色が近いでしょうか、微かな緑みを含んだ白茶系の地に、憲法色のようなごく暗い茶系の経緯絣ですっきりとした幾何文様が並べられています。島に自生する草木を染料として、時間をかけて繰り返し丹念に染め上げた糸を用い、手機でしっかりと織り上げられたお品。シンプルながら洗練が香る端正なモチーフ、上質な糸ならではの豊かな風合い、草木染の柔和な彩りや静かな光沢に、丁寧な手仕事が重ねられた布ならではの確かな力を感じますね。合わせる帯を選ばず、現代の着物シーンに美しく映えるモダンな着こなしをお楽しみいただけることと思います。本結城や大島をはじめとして各地の選りすぐりの工芸織物を扱う廣田紬さんの別誂え、ぜひお手にとってご覧くださいませ。