
銀座【着物4416】日本工芸会正会員 小倉淳史作 訪問着(落款入 西武扱い)
銀座【着物4416】日本工芸会正会員 小倉淳史作 訪問着(落款入 西武扱い)
薄紅藤色が近いでしょうか。ライラック系の淡い紫の地にほんのりと灰白色の場を取り、蘭と思しき優美な花葉が配された訪問着です。カチンの細い墨色と淡い青白橡色のみで表現された幻想的な花景色が、砂州のようななだらかな形と共に、透明感のある地色に柔らかく溶け込んでいますね。輪郭の滲みが美しい絞りに、ごく繊細な筆を添えて花葉のかたちとした景色が実に典雅な趣きのお品。格調高く、そして上品な女性らしさが香る着こなしをお楽しみ頂けます。こちらは辻が花の復元に尽力した父 建亮さんから引き継いだ友禅と絞り双方の高度な技術を基に、現代に生きる辻が花の美を追究し続ける日本工芸会正会員・小倉淳史さんの作。この方ならではの感性が創る清澄な世界からは、その古典美がより今に相応しいものへと昇華していることを感じます。訪問着としては一歩控えた静かな印象の装いは、様々な場面で活躍してくれそうですね。お子様の式典や改まったお席へのお呼ばれにいかがでしょうか。