銀座【着物4426】首里道屯織 着物(反端 証紙付)

銀座【着物4426】首里道屯織 着物(反端 証紙付)

琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織は、その技法も幅広く、花倉織・首里花織・道屯(ロートン)織・手縞・綾の中・総絣など様々ですが、今回のご紹介は道屯織による着物。滅赤色が近いでしょうか。灰みの強い鈍い赤系の濃淡色を主調として、所々に青竹色や蒸栗色などの澄んだ彩りを効かせて、すっきりと端正な縞の景色が創り上げられています。こちらは国指定重要無形文化財「首里の織物」技術保持者であった母・宮平初子さんに師事、琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織の伝統を引き継ぐ宮平一夫さんと共に、妻として工房を支える宮平早苗さんの作品。細い糸がしっかりと打ち込まれた密度の高い織り、選び抜かれた彩り、僅かな乱れもなく整えられた浮き織りの景色に作り手の高い技量と感性が光る着物。現代に生きる琉球王朝のエレガンスをお楽しみ頂ける優品ですね。帯の背景としても万能、首里織らしく凛として清々しい気品を感じさせる着物ですので、きちんと感を要するお席にも対応できそうです。春のお出かけにいかがでしょうか。