銀座【着物4431】千總製 訪問着 芥子色 御簾に折々の花図(落款入)

銀座【着物4431】千總製 訪問着 芥子色 御簾に折々の花図(落款入)

芥子色が近いでしょうか。双葉葵の地紋が浮かぶ深みのある鈍い黄色系の地にゆったりと折り重なる御簾を置き、精緻な繍いによって菊や桜、橘などの花枝が添えられた優美な訪問着です。ごく細い竹籤を糸で連ねた御簾のしなやかな質感、典雅な装飾が繊細な筆によって丹念に表現された、実に美しいお仕事のお品。こちらは創業460余年を誇る京友禅の名門・千總さんの作で、更に時代衣裳のコレクションでも知られる松坂屋が「染織文化財として後世に残り得る最高級の呉服を自主制作(松坂屋HPより) 」という趣旨で昭和10年に始まった染織名作展のタグ付です。こちらで扱われたお品は、選び抜かれた名門を同人に迎え、高い志のもと制作された逸品揃いとして知られていますね。高度な技術が尽くされた華麗なモチーフが、肩袖から裾までを贅沢に彩る重厚な景色は、晴れやかなお席でも一際目を惹く存在感を備え、着る人を気品豊かに引き立ててくれることと思います。古典を知り抜いた指折りの老舗ならではの確かな力量が光る社交着の逸品。春の式典やお呼ばれにいかがでしょうか。

(撮影場所:世田谷美術館)