
銀座【着物4454】二代目久保田一竹作 紋紗 道中着(落款入)
銀座【着物4454】二代目久保田一竹作 紋紗 道中着(落款入)
一竹辻が花で一世を風靡した高名な染色家・久保田一竹さん、その独自の表現を引き継ぐ二代目一竹さんの作品から、夏の道中着のご紹介です。こちらは灰白色が近いでしょうか。変わり市松の地紋が浮かぶ、ごく淡いグレイの紋紗の地に薄紅藤色や浅葱鼠色のぼかしの場を置き、お太鼓でちょうど高さが出る背中あたりに華やかな辻が花文を配したお品。オーロラを思わせる幻想的な暈かし、ほんのりと滲む絞りと緻密な筆で陰影豊かに描き分けられた花葉の景色に、この方ならではの個性的な世界が広がっています。ふわりと羽織って頂くだけで装いに確かな存在感を与えてくれる一枚。防寒の必要のない季節にもやはり、思わぬ汚れから着物を守るためにも、お出かけの際には羽織ものが欠かせませんね。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。