
銀座【着物4457】日本工芸会正会員 森康次作 刺繍 単衣 付下げ(落款入 畳紙付)
銀座【着物4457】日本工芸会正会員 森康次作 刺繍 単衣 付下げ(落款入 畳紙付)
仄かに赤みを含んだ銀鼠色が近いでしょうか。ニュアンス豊かな淡いグレイを背景に、ブルーグレイや穏やかなピンクをのせた精緻な刺繍によって、可憐な花文が散らされた美しい付下げです。小さな綿毛を集めたようなかたちの抽象的な花はとてもモダンな表情ですが、どこか儚げで優しい趣き。繊細を極めた高度な繍いによって、微かな空気の揺らぎにもふっと運ばれていってしまいそうな軽やかさを、見事に表現していますね。こちらは15の歳から家業である日本刺繍の道に入り、以後60年以上に亘って繍いによる様々な表現を追求し続けていらっしゃる日本工芸会正会員 森康次さんの作。刺繍の社交着といえは華麗で贅沢なお品を思い浮かべますが、現代の着物のシーンにすっと溶け込んでくれる静謐な世界が森さんの個性。シックな彩りと洗練された構成は合わせる帯次第で着用場面の幅も広く、お食事会などちょっとしたからお出かけやお呼ばれ、観劇、改まったお席まで折々に活躍してくれることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。