
銀座【帯5634】会津郷 からむし織 八寸名古屋帯(余り布 証紙付)
銀座【帯5634】会津郷 からむし織 八寸名古屋帯(余り布 証紙付)
福島県昭和村は、600年もの歴史を持つからむし(苧麻)の産地。古くから新潟県の越後上布の原料を供給してきたことでも知られ、その工程は国の選定保存技術にも指定されています。その上質なからむしの繊維を用いて、産地である昭和村で生産されるようになった布が「からむし織」。現在ではからむしの糸を用いた織物の一般的な名称として使われていますが、本来は昭和村の地で経緯の糸に貴重な手績みのからむし糸を使って織り上げられるお品を指し、平成29年には国の伝統的工芸品にも指定されています。こちらは淡い亜麻色が近いでしょうか。苧麻の繊維そのもののナチュラルなベージュを背景に、黒緑色や草色など美しいグリーン系の糸によって清々しい格子を置いた八寸名古屋帯。さらに重ねられた精緻な捩り織が作るレースのような透け感が、実に爽やかな景色を作っていますね。芯の入らない八寸は盛夏にはとりわけ涼しくお使いいただけるアイテム。さっくりと優しい張りや風の通り道となる隙間に加えて、手績みのからむし糸特有のひんやりとした質感が、籠った熱をすっと逃がしてくれることと思います。夏紬や上布、浴衣などに合わせて、単衣時期から夏を通してお楽しみくださいませ。