銀座【帯5645】八重山上布 名古屋帯

銀座【帯5645】八重山上布 名古屋帯

色を薄めた桑色が近いでしょうか。やや黄みがかったベージュ系の地に、藍色や枯葉色、猫柳色などを使い分けて、ほっそりとした横段格子に爪型(チミヌカタ)や矢絣(ユミヌヤー)など伝統的な琉球絣のおおらかな意匠が並べられた九寸名古屋帯です。こちらはこの地に自生する様々な草木を染料として苧麻糸を染め、手機で織り上げられる沖縄 石垣島の八重山上布。経糸に紡績の苧麻糸、緯糸には手績みの苧麻糸を用いることで生まれるひんやりとした手触りが、暑さをすっと和らげてくれる涼味豊かな夏帯です。植物から得た穏やかな彩り、美しく整えられたリズミカルな絣が、苧麻糸の透明感と共に清澄な景色をつくるお品。夏空に映える明るい表情が、上布や夏紬などの装いを軽やかに引き立ててくれることと思います。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。