銀座【着物4510】古代越後上布 着物(反端 証紙付)

銀座【着物4510】古代越後上布 着物(反端 証紙付)

夏衣の最高峰として名高い越後上布、こちらは文化財指定のお品ではございませんが、120番手という細く上質な紡績の苧麻糸(ラミー)を基本に、緯糸の一部には手績みの糸も使われた古代越後上布と呼ばれるもの。貴重な手績みの糸が加えられることで、100%ラミーの布とは全く異なる繊細な質感が生まれることに驚かされます。微かに紫みを感じさせるごく淡いグレイの地が、静かな濃紫色の蚊絣と亀甲絣ですっきりと分けられており、合わせる帯を選ばない無地感覚の景色ながら、越後上布らしい精緻な絣技を存分にお楽しみいただけることと思います。程良い張りが風をはらみながらふわりと身体を包む一枚、ひんやりとした苧麻の手触りがうれしい上布ならではの贅沢な着心地は、厳しい夏の暑さも楽しみへとかえてくれそうですね。越後上布・小千谷縮布技術保存協会制作者の中島清志さんの作品。ぜひこの機会にご覧くださいませ。