銀座【着物4607】人間国宝 小宮康正作 江戸小紋(落款入 伊達衿付)
銀座【着物4607】人間国宝 小宮康正作 江戸小紋(落款入 伊達衿付)
さらに灰味を強めた滅紫色が近いでしょうか。やや赤紫みを帯びたシックなグレイ系で、雨縞が染め上げられた江戸小紋の着物です。ごく細い縞の間に僅かな空間を置くことで、降りしきる雨の景色を見事に表現したお品。真っ直ぐに走る雨足が、着る方の動きや光の加減で繊細に揺らめいて、万筋のような凛々しさとともに、程良い柔らかみをも感じさせる、清々しい表情の一枚です。こちらは江戸小紋の世界で多大な功績を遺された小宮康助さん、康孝さんに続いて同じく国の重要無形文化財保持者としてその仕事を守り伝える小宮康正さんの作品。限界に挑む型彫り、染めの職人さん双方の熟練の技術あってこその美しくも緊張感のある世界は、やはり手付けの江戸小紋ならではのもの。季節の縛りのない品格のある型ですので、ちょっとしたお出かけから少し改まったお席まで、様々な場面で活躍の機会も多いことと思います。隅々まで心配られた江戸小紋の逸品、ぜひこの機会にご覧くださいませ。




