銀座【帯5768】鈴木紀絵作 紬地 染名古屋帯 

銀座【帯5768】鈴木紀絵作 紬地 染名古屋帯 

長きに亘り国展にて素敵な作品たちを披露して下さった、染色作家 鈴木紀絵さんの作品です。この方は絞りや型絵染め、手挿しなど様々な技法を用いて、動植物が楽しく遊ぶのどかな世界を表現なさいました。こちらもそんな鈴木さんらしいほのぼのとした作風の名古屋帯。藍染めの淡いブルーの紬地に、絞りで染め分けられた濃藍色の部分には大きな農家の家屋が据えられ、周りには庭を闊歩するニワトリ、元気に穂を揺らす麦、そっと辺りを伺うキツネなどが所狭しと描かれています。小花や蔓を伸ばす瓢箪、籠なども添えれられた賑やかな里山の風景は、昔話の一コマを見ているかのよう…。明るい藍の地に清々しい白やグリーン、柔らかな茶色などを添えた優しい景色が、懐かしい絵本のように心を和ませてくれるひと品。童心をいつまでも失わない鈴木さんならではの温かな個性が、紬や小紋などの装いに女性らしい上品な甘さを添えてくれることと思います。この秋のお出かけにいかがでしょうか。