銀座【帯5774】人間国宝 北村武資作 袋帯
銀座【帯5774】人間国宝 北村武資作 袋帯
長年西陣で古代の織物の研究を重ね培った高度な技術によって、羅や経錦などの上代裂を今の時代に蘇らせたことで知られる人間国宝 北村武資さんの袋帯です。今回のご紹介は、清々しい白糸と金糸のみで織り上げられた織繧繝。2011年国立近代美術館の展覧会図録掲載の「艸々」(1978年)を思わせるリズミカルなモチーフが、平織と畝のようにも見える立体的な綴織りなどを細やかに使い分けた精緻な織りによって、モダンに表現されています。華やかなフォーマル帯の中でも白と金糸のみで表現されたお品はとりわけ晴れやかなものですが、白糸の澄んだ光沢、そして微かに揺れる漣のような金糸の煌めきが織り成す景色からは、華やかさのみならず、清浄で香り立つような気品が感じられますね。付下げから訪問着、留袖などフォーマルな装いに合わせて頂けば、北村さんならではの洗練を感じさせる、現代的な礼装を作り上げてくれることと思います。着物の色柄やお召しになる方を選ばない特別な逸品、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。




