銀座【着物4638】薩摩絣 素色 幾何文

銀座【着物4638】薩摩絣 素色 幾何文

素色が近いでしょうか。微かな黄みを含んだ穏やかなオフホワイトの地に、亀甲と2種類の蚊絣によって、複雑な幾何文様が表現された薩摩絣の着物です。極細い番手のエジプト木綿糸を用いて手機で丹念に織り上げられる薩摩絣は、木綿織物の最高峰として名高い布。滑りが悪く湿度でも狂いが出やすい木綿糸の難しさを、東郷織物の永江明夫さんが長年の研究の末に乗り越え完成させた織物で、木綿の認識を覆すような滑らかな風合いと気品豊かな表情で私たちを魅了しますね。今回のご紹介は、所々途切れる立涌風のラインが上下左右斜めに交差して形成する不規則な空間が、ごく精緻な絣によって区分けられ、覆われたお品。この織物の究極の絣技には手に取る度に驚かされますが、こちらも綿薩摩ならではの見事な絣の景色に息を呑む一枚です。僅かな乱れもない絣が整然と並ぶ景色は、時として緊張感が優ってしまうものですが、綿薩摩の更なる魅力は遊びのあるモチーフ。木綿らしい素朴な温かみがより際立つ、白薩摩のもの柔らかな色の趣きとも相まって、印象を優しく和らげていますね。極上の質感と端正な絣に、贅沢に手を掛けられた織物ならではの風格が滲む綿薩摩、季節の帯を合わせて、爽やかな秋のお出かけにいかがでしょうか。