銀座【帯5924】城間栄順作 縮緬地 本紅型 染名古屋帯「海想」(落款入)

銀座【帯5924】城間栄順作 縮緬地 本紅型 染名古屋帯「海想」(落款入)

銀鼠色が近いでしょうか。ほのかな青みを含んだ明るいグレイの縮緬地に同系のグレイの濃淡による波を大きく配し、深縹色や麹塵色、滅紫色それぞれの濃淡を細やかに使い分けて、楽しい海の中の風景が表現された本紅型の染名古屋帯です。2006年発行の城間さんの琉球紅型作品集「宝布に華咲かち」にも同じ型が掲載されている「海想」と銘された作品。緩やかに揺れる波間には海藻やパイプウニたちが顔を覗かせ、懸命に泳ぐ愛らしいフグや水泡が軽やかに表現されていますね。リズミカルな水の動きを感じさせる構成や小さな魚たちのあどけない表情が微笑ましく、手に取り眺めているだけでもほっと心が和みます。こちらは琉球紅型を代表する作り手として活躍なさる、城間栄順さんの作。紅型独特の力強い個性を基本に置きながらも、ほのぼのとした優しい世界に城間さんらしい温かな眼差しが感じられるお品です。紅型としてはぐっと抑えめのシックな色遣いも洗練されており、合わせる着物もお選びになりやすいことと思います。暖かい春の海を連想させる一点、紬や小紋の装いにいかがでしょうか。