銀座【帯5945】国画会会員 ルバース ミヤヒラ吟子作 首里手花織 名古屋帯(落款入)
銀座【帯5945】国画会会員 ルバース ミヤヒラ吟子作 首里手花織 名古屋帯(落款入)
蘭茶色が近いでしょうか。赤みを帯びたこっくりとした黄色の地に、赤褐色や黄唐茶色、黄橡色など茶から黄へのグラデーション、草色に柳色、深緑色など爽やかな緑の濃淡色を用いて、端正な幾何文様が表現された九寸織名古屋帯です。こちらは沖縄県指定無形文化財「本場首里の織物」の技術保持者として、また国画会会員として活躍なさったルバース・ミヤヒラ吟子さんの作。琉球王府の貴族や士族の衣服として洗練を極めた首里織はその技法も幅広く、花倉織・首里花織・道屯織・手縞・綾の中・総絣など様々ですが、今回のご紹介は首里手花織の技法を用いたお品です。太めの絹糸の色や光沢が生きる刺繍のようにふっくらとした織り味が手花織の特徴。打ち込みの良い緻密な地から色の系統を揃えて表現された精巧な織りが浮かび上がる景色は驚くほど洗練されており、シンプルでありながらも極められ磨き抜かれたその美しさに圧倒されます。この方は母である人間国宝・宮平初子さんから受け継いだ多彩な首里織の技術に、フランスの織物の研究で培ったエレガントな感性を重ね合わせた高雅な着物や帯の製作で良く知られ、首里織の正統を継承なさる大きな存在でいらっしゃいましたが、2018年にまだ60代のお歳で逝去されました。遺された稀少な作品を、長く大切にご愛用頂けましたらと思います。




