銀座【着物4752】日本工芸会正会員 坂井教人作 訪問着(落款入)

銀座【着物4752】日本工芸会正会員 坂井教人作 訪問着(落款入)

色を薄めた千草色が近いでしょうか。灰青みがかった淡い緑系の地に繊細な蝋叩きを施し、楚々として愛らしい片栗の花が贅沢に描かれた訪問着です。里山でひっそりと春の訪れを告げながらも、僅か数週間ほどで地上の姿を消すことから、スプリング・エフェメラル(春の妖精)の一つとして愛される片栗の花。坂井さんが好んでおつかいになるモチーフの一つですね。一輪一輪精緻な糸目で丹念にかたどり、ほんのりと濃淡を置いた淡藤色に銀彩を小さく差して、優しくもどこか儚げな花の表情を見事に描き出したお品。今では追われるように減少してゆく片栗の群落、その清澄な風景への作り手の想いが響いてくるようです。こちらは鎌倉に居を構える友禅作家・日本工芸会正会員の坂井教人さんの作。鎌倉友禅の名で確かな筆力と現代的な感性が生きる着物や帯を制作なさっている作家さんです。鎌倉友禅は気品、と仰るこの方らしい透明感あふれる高雅な社交着。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。