銀座【着物4755】人間国宝 森口華弘作 訪問着(落款入)
銀座【着物4755】人間国宝 森口華弘作 訪問着(落款入)
黒紅色が近いでしょうか。殆ど黒に近いほどに色を深めた紫の地に、梅鼠色を乗せた繊細な蒔糊を散らし、袖先の一点から四方八方に大きく広がる花火のような景色が大胆な構図で重ねられた着物です。色を置いた蒔糊は、場所によって粗密が細やかに使い分けられており、二つの色が溶け合うこの背景が星瞬く明るい夜を感じさせます。光の尾を引きながら果てしなく続く夜空へと消えてゆく…数秒で失われる一瞬の華が、マットな白を乗せた花弁のような流線形を無数に散りばめることで、一枚の着物へと見事に映し出されていますね。こちらは重要無形文化財「友禅」の保持者、森口華弘さんの作品。高度に完成された蒔糊や圧倒的な画力など人間国宝ならではの究極の技術が、訪問着という晴れやかな形で存分に発揮された一枚です。重厚な古典美と洗練された現代性が見事に融合した、気品香る逸品。華麗な社交着が居並ぶ場面でも一際目をひく確かな存在感をお楽しみ頂けることと思います。三越さんの扱い、ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。




