座【着物4831】清染居製 紗 訪問着 雲井鼠色 遠山の図(落款入)

座【着物4831】清染居製 紗 訪問着 雲井鼠色 遠山の図(落款入)

雲井鼠色が近いでしょうか。さざ波のような地紋が浮かぶ、ごく淡く清々しいグレイの紋紗の地にほんのりと霞む遠山の姿が描かれた夏の訪問着です。空色鼠色の波の彼方に灰白色に包まれてぼうと浮かぶ薄色の山々、柔らかく霞む景色を所々に置かれた浅縹色系の松が綺麗にまとめていますね。こちらは友禅の世界で初の人間国宝に認定された故 上野為二さんの優美な作風を受け継ぐ京加賀友禅の工房 清染居さんの作。涼しげな素材の透け感を生かした幻想的な景色が実に美しく、典雅な松の姿に上野家ならではの極細い糸目の美しさが冴える、贅沢な手描友禅の逸品です。工房を主宰するのは為二さんの次男・清二さんに嫁がれた上野街子さん。上野家の伝統である精緻な古典意匠の高い格調に加え、仄かに滲む品の良い女性らしさは、この方が育て上げた清染居の個性ですね。古典美の本道をお楽しみ頂ける、気品香る夏の社交着。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。