銀座【着物4863】国指定重要無形文化財 越後上布 冥色 絣(反端 証紙付)

銀座【着物4863】国指定重要無形文化財 越後上布 冥色 絣(反端 証紙付)

国の重要無形文化財に指定される染織品は、どれも熟練の手技と気が遠くなるような時間を費やした貴重なお品ばかり。中でも宮古上布、芭蕉布、そして今回ご紹介する越後上布は、清浄な美しさのみならず、湿度の高い日本の夏を快適に過ごすための布としても類い稀な特質を備えていますが、素材である植物を育て、その繊維を糸にするまでの工程からとりわけ難儀な作業を要する布として知られています。こちらは冥色が近いでしょうか。渋みのある深々とした青色を背景に、枯れた白色で絵絣と幾何絣を交互に配したお品です。深い雪に閉ざされる冬の越後で糸づくりにほぼ1年、機屋さんに手績みの糸が入ってからも、絣模様を括って染め、乾燥に弱い糸を雪の湿度に助けられながら地機で織り上げられるまで、更に1年程もの時間をかけて布のかたちとなる越後上布。夏でもひんやりとした肌触り、風を纏うかのようなふわりとした心地よい張り、本物の越後上布ならではの極上の着心地は、部外者からは計り知れない厳しい仕事が生み出す贅沢なのですね。生産数が激減した今ではこちらのような繊細な絵絣は制作が難しく、今後ますますご紹介の機会も減ってくることと思います。越後上布・小千谷縮布技術保存協会制作者の小河正義さん作。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。