銀座【着物4870】国指定重要無形文化財 越後上布 白茶色 格子に絣文(雪晒し証紙付)

銀座【着物4870】国指定重要無形文化財 越後上布 白茶色 格子に絣文(雪晒し証紙付)

国の重要無形文化財に指定される染織品は、どれも熟練の手技と気が遠くなるような時間をかけて制作されますが、とりわけ素材である植物を育て、その繊維を糸にすることから始まる宮古上布、芭蕉布、そして今回ご紹介する越後上布は、想像を超える難儀な工程が積み重ねられていますね。こちらは淡い白茶色が近いでしょうか。優しいベージュを背景に少し色みを加えたような茅色の格子を置き、間には鉄紺色の経緯絣で素朴な幾何文様が表現された着物です。味わい豊かな枯れた色み、藍の絣足の流れが趣深く、不思議なリズムを感じさせる軽やかな絣柄に心弾みます。湿度の高い日本の夏を快適に過ごすための布としても類い稀な特質を備えたこの布は、深い雪に閉ざされる冬の越後で糸づくりにほぼ1年。機屋さんに手績みの糸が入ってからも絣糸を染め、乾燥に弱い糸を雪の湿度に助けられながら地機で織り上げられるまで、更に1年以上の時間をかけて布のかたちとなります。夏でもひんやりとした肌触り、風を纏うかのようなふわりとした心地よい張り、本物の越後上布ならではの極上の着心地は、部外者からは計り知れない厳しい仕事から生まれる贅沢な恩恵なのですね。暑気を払うような気品に満ちた夏姿を創ってくれる美しい逸品、生産数が激減した今では、このように手の込んだ絵絣の制作は年々難しくなっています。残念ながら文化財指定の証紙等はございませんが、経緯に上質な手績み糸が用いられた確かなお品です。ぜひこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。