銀座【着物4910】上野工房製 訪問着 風景文(落款入)

銀座【着物4910】上野工房製 訪問着 風景文(落款入)

枝のように撓う銀鼠色の柔らかなラインで地を分け、それぞれに砥粉色に淡い霞色、鳩羽色や薄緑色など選び抜かれた美しい淡彩を配し、重ねて菊花や梅枝、笹竹などの花木と共に苫屋に光悦垣などの雅な風景が、繊細な筆と優美な彩りで描かれた格調高い訪問着です。近く写した花木、茶屋辻風の遠景が絶妙なバランスで組み合わされた、見事な構成のお品ですね。こちらは友禅染の技術で重要無形文化財保持者に認定された上野為二さんの作風を汲み、茶屋辻など端正な古典意匠を中心とする精緻な糸目友禅の作品を、高度な技術をもって世に出された名門 上野家の工房作。極細い糸目で丹念に表現された優美なモチーフが、着物全体を覆うように贅沢に配されていますが、古典美を極めたはんなりとした作風は決して華美な印象とはならず、仄かに香る清楚な甘み、そして京友禅の正統ならではの気品が着る人を静かに包み、引き立ててくれることと思います。どうぞこの機会にお手に取ってご覧くださいませ。