
"ハリ" のある上質素材でキチンと、"透ける"素材で清涼感を。
「素材として一番馴染みがあるのはやはり綿素材ですよね!自宅で手軽にお手入れが出来ますし。」
「そう。綿の中でも、綿コーマと呼ばれる平織りのものがもっとも一般的ですね。吸湿性もあって肌に柔らかなのですが寝巻き風にならないためには、シャキッとした"ハリ感"を持っていることが大切です。ヘタらない上質な生地を選びたいですね。ゆかたの一歩先を目指すのであれば、綿100%でも織り方に工夫がされている綿絽や綿紅梅は、夏着物の特徴でもある"透け感"があり、帯や衿元によってはワンランク上の着こなしが楽しめますよ。」
「綿は汗を吸う一方で、炎天下で汗ばむときにはちょっと重たく感じることもあるのですが・・・。」
「では、麻を一度トライしてみてはどうかしら。
麻はざっくりとした"ハリ"のある素材感で肌にまとわりつかないし、綿より"透け感"もずっとあります。シワが気になるようであれば、糸に強い撚りをかけている縮みであればさほど気になりませんよ。その代表格が小千谷縮。小千谷縮には先染め、後染めと様々なバリエーションがあり、小紋感覚で着こなせるものも多くあります。麻も基本的にはご自宅でお手入れ出来ます。着れば着るほどふわりとしなやかに馴染む特性も心地よいですよ。 麻以外のおススメは、もうほぼ夏着物と言ってもいいもので絹紅梅。絹ならではの羽のように軽い着心地に、シャリ感と強い"透け感"で見た目通りの涼やかさ。絹物にしてはお手頃なのも嬉しいですね。是非、街での大人のお洒落着として楽しんで下さい。絹紅梅のお手入れはプロにお任せしてくださいね。」
麻はざっくりとした"ハリ"のある素材感で肌にまとわりつかないし、綿より"透け感"もずっとあります。シワが気になるようであれば、糸に強い撚りをかけている縮みであればさほど気になりませんよ。その代表格が小千谷縮。小千谷縮には先染め、後染めと様々なバリエーションがあり、小紋感覚で着こなせるものも多くあります。麻も基本的にはご自宅でお手入れ出来ます。着れば着るほどふわりとしなやかに馴染む特性も心地よいですよ。 麻以外のおススメは、もうほぼ夏着物と言ってもいいもので絹紅梅。絹ならではの羽のように軽い着心地に、シャリ感と強い"透け感"で見た目通りの涼やかさ。絹物にしてはお手頃なのも嬉しいですね。是非、街での大人のお洒落着として楽しんで下さい。絹紅梅のお手入れはプロにお任せしてくださいね。」
素材別の透け感画像を用意してみました。
こうやって並べてみると、風を通す素材感が分かり易いですね!
こうやって並べてみると、風を通す素材感が分かり易いですね!

- ① 綿コーマ:
- 太さにムラがない強い細番手の綿糸を使って平織りにした、艶のある柔らかな肌触り。
- ② 綿絽:
- 「絽」は緯糸数本おきに隙間を作りながら織り上げる夏の代表的な生地。
綿の糸を「絽」に織り上げた素材。綿コーマよりワンランク上。 - ③ 綿紅梅:
- 細い綿糸の間に太い綿糸を織り込み、格子状に凹凸を織り出した表面感豊かな素材。
凹凸つまり勾配があることから、転じて紅梅と名付けられる。綿のゆかたの最高級素材。 - ④ 麻縮:
- 縮みとは撚りが強い経糸で織った布を湯もみすることで「しぼ」を出した織物。
麻の糸で織り上げた代表的な夏素材のひとつ。 - ⑤ 絹紅梅:
- 綿紅梅と同じ手法で、細い絹糸の間に経緯とも一定間隔で太い綿糸を織り込んで格子状の畝がある生地。
透け感が非常に強く、ゆかたの最高級生地とも言える。