生糸を用いた端正な織り「本塩沢」 — 丹精をこらした逸品 vol.02

生糸を用いた端正な織り・本塩沢

ゴールデンウィークが過ぎれば、すっかり初夏の気配ですね。青空の下では単衣でも汗ばむような陽気です。 さて、先週は産地ものの縮織をご紹介しましたが、 今回は紬御召といえばこれ♪お馴染みの塩沢御召 (本塩沢) です。 単衣でも袷でも重宝な塩沢ですが、やはり本塩沢の布味はぜひ単衣で味わって頂きたいもの。価格的にも比較的こなれたお品が多いこともうれしいですね。こちらは真綿糸ではなく上質な生糸を用いていますが、同じく緯糸に強い撚りをかけることで生まれる細かなシボ、そしてしゃり感のあるさらりとした風合いが特徴です。 改まったお席にも対応できる無地からカジュアルな縞や格子、塩沢の技術を尽くした精緻な小絣等々、用途に応じて選ぶことができる単衣の本塩沢、きっと出番の多い一枚として活躍してくれることと思います。

精緻な技術を駆使した総亀甲詰

男性用にもお使い頂けそうな総亀甲詰は、塩沢ならではの精緻な技術。
ご年配の方が渋く着こなすのはもちろん、若い方が華やかな染め帯できりりとお召しになっても素敵です。

無地感覚の本塩沢

無地感覚の本塩沢はきちんとしたスーツのように。帯合わせ次第では少し改まったお席もOKです

繍一ッ紋付きは色無地代わりにも

程良い張りがあり、着崩れし難い紬御召は、お茶会などでも活躍してくれることと思います。

シンプルな格子や縞は合わせる帯を選びません♪

チェックやストライプと呼びたいタイプ。 渋みのある色やシンプルモダンな景色は帯の背景としても万能です。ちょっぴりメンズライクな凛々しさも魅力ですね。

絣の技術が創り出す様々なモチーフ

蜻蛉や草花、洋風の装飾文…風情豊かな意匠は塩沢伝統の優れた技術ならでは。

個性に合わせて選びましょう!

淡彩の暈かしが美しい小紋感覚のお品から、小粋なモチーフ、カラフルな色遣いの楽しい幾何文など、選択肢もたくさん。

あなたはどんな塩沢をお選びになりますか。どうぞお店でいろいろな本塩沢を触ってみて下さいね。

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単衣の季節に最適な織物「縮み」 — 丹精をこらした逸品 vol.01

単衣の季節に最適な織物・縮み

5月に入って、一段と陽射しも強くなってきましたね。そろそろ立夏、気軽なお出かけでしたら単衣に手を通す方も多いのではないでしょうか。
昔から結城縮や本塩沢、別名結城御召や塩沢御召など御召の名を付けて呼ばれる紬は、単衣に最適とされています。これらの織物は、強い撚りをかけた糸を用いることによって表面に細かいシボが生まれ、その凹凸によってぺたりと肌に付かずさらさらとした風合いとなります。滑りの良い裏を付けない単衣仕立ては捌きの良さも大切。程良い張りを備え、布同士の纏い付きが少ない縮織は、その点でもとても優れています。
真綿系の縮織は下記のようなお品がございます。
産地や糸によってそれぞれ少しずつ風合いは異なりますが、縮織の単衣、湿度も気温も高い単衣時期を快適に過ごすための知恵が詰まった着物ですね。

【着物1637】本場結城縮

縮みの最高峰といえばやはり、本場結城縮ですね。重要無形文化財指定のお品と同様に経緯共に真綿から手でつむぎだした糸を用い、丁寧に緯糸に撚りをかけ、手機で織り上げています。 本場結城縮にも地機と高機がございますが、こちらは地機で織り上げられたお品、圧倒的な軽さは流石ですね。現在では本当に稀少となりました。

【A-1950】結城縮 はたおり娘

本結城の老舗製造卸問屋・奥順さんのオリジナルブランド「はたおり娘」です。本結城と糸が異なりますが上質な真綿糸を使用、撚りをかけ、確かな技術で織り上げられた大変着心地の良い縮織です。

【A-1934】士乎路縮

士乎路紬は本場結城紬と同じく、手つむぎの糸を経緯に用いて高機で織り上げられる上質な織物として知られていますね。こちらもその縮織版、撚りをかけた緯糸から生まれるシボの凹凸がさわやかな風合いのお品です。

【A-1955】古志紬 縮織

新潟の山古志村を産地とする上質な紬です。室町の加納さんの扱い品で、こちらも真綿糸を用い、撚り掛けによる細やかなシボが肌に心地良い上質な縮織です。

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