きもので、でかけましょ。Vol.3 世田谷・桜新町カフェ巡り

 

そろそろ師走の声が聞こえる頃となってきましたね。
慌ただしく年の暮れを迎える前に、少しだけ立ち止まって、自分時間を過ごしませんか。
今回は、きもの青木 WANOIROHA世田谷店が所在する、東急田園都市線「桜新町駅」を舞台に、カフェ巡り。

桜新町は、渋谷より田園都市線でおよそ10分のところ。皆様、降り立たれたことはございますか。昭和期に、漫画「サザエさん」の原作者・長谷川町子さんが居住されていたことから、駅前商店街はサザエさん通りと呼ばれ、サザエさん一家があちこちにひょっこりと現れます。閑静で落ち着いた住宅街でありながら、どこかほっこりと温もりが感じられる街です。
普段着の街へ、着物で背筋をすっと伸ばして、さぁ、おでかけしましょ。

まずは、WANOIROHA世田谷店と同じ通りに所在する2店舗へと。 1軒目は、地元はもとより遠方からもわざわざ訪れるお客様が絶えない名物パン屋さん、「ベッカライ・ブロートハイム」に併設される「ゼーバッハ」へと。ヨーロッパ風の堂々とした外観が目を引く、通りのランドマーク的存在です。

店頭では、ショーケースにずらりと美しく並べられたパンを、真っ白なユニフォームを纏った店員さんがテキパキと取り分けています。調理パンも一部ありますが、ほとんどが毎日食べても飽きのこない食事に合わせるシンプルなパンたち。着物も、シンプルなものほど、素材や手仕事の輪郭が際立ち、そして、使い手の個性を光らせる力強さがあります。

そんな素朴な力強さを感じさせるパンをイートイン出来るだけでなく、美味しいパンの食べ方を提案したメニューが揃ったカフェ。丁寧な手仕事によって紡がれた一枚を纏って、香ばしい香りに包まれた幸福な自分時間はいかがでしょうか。ご自宅用に持ち帰って、二度幸せ気分をお楽しみ下さい。

2軒目は、「Café & Diner NEWOLD」へ。きもの青木のスタッフは毎日、こちらのお店の前を通って通勤するのですが、朝から晩まで、時間帯によってお店の雰囲気も、入っているお客様も入れ替わっていく様子がなんとも賑やかです。名物のハンバーガーを美味しそうに頬張っている姿に、ぐうぅと思わずお腹が鳴りそうです。

お店の表の通りが、都市計画道路に指定されており、店内は道路拡張により取り残される部分と、これから先もずっと残る部分が同居しているそうです。古いものを残しながら新しいものを付け加える、温故知新を英語ではOLD NEWと言いますが、店名の由来はそこからついたそうです。

アメリカンダイナーという、一見着物と相交わらないような場所、ギャップがあると思える場所が、温故知新のコンセプトで緩やかに繋がっているのですね。肩の力をぐっと抜いて、着物が持つ軽やかな表情を楽しんでみてはいかがでしょうか。絶品パスタに、具がたっぷり入ったサンドイッチ、豊富なフィンガーフードなど、着物でも挑戦しやすいメニューも揃っていますよ。

最後は、桜新町の閑静な住宅街の中に、忽然と現れる「815 Coffee Stand」へ。駅からも当店からも、徒歩7−8分の距離があり、知る人ぞ知る隠れ家です。元々は倉庫だった場所をリノベーションしたそうで、まるでNYにでもありそうなお洒落なお店。オーナーがカメラマンでもあり、2階、3階は撮影スタジオになっています。1階にあるカフェの中も、どこで写真を撮っても絵になるような、とても素敵なカフェです。

店内には温かみのある木製の家具がゆったりと配置され、ひとりでカウンター席、グループであればラウンドテーブル、ベビーカーでもすいすいと入れるテーブル席と、それぞれが思い思いの時間を過ごせる、ご近所の癒しの場です。

いつもはお洋服で会っているご友人と、お着物でお喋りなどいかがでしょう。肩肘を張らずに、ごく普段着感覚の小紋や紬を思い思いに選んで、着物で過ごす凛とした気分そのものを楽しんでみてはどうでしょうか。エスプレッソをベースとしたものを中心に、抹茶ラテや季節の特別メニューも揃います。バリスタが描き出す繊細で美しいラテアートを愛でながら、ゆったりとした自分時間、いかがでしょうか。

さぁ、肩の力をぬいて、きもので、でかけましょ。

 

オススメの商品情報

カフェ巡り、街歩きなど、長時間お着物を着る日には、足元も快適に過ごしたいですよね。 きもの青木では、見た目と快適性が揃った草履をご紹介しています。是非、お試しくださいませ。

菱屋カレンブロッソさんのその名も「カフェぞうり」。 軽量でクッション性に優れ滑りにくい素材の台を用い、長時間履き続けても足に負担が少なく、スニーカー感覚でお使い頂けるお草履です。
商品はコチラ

フォーマルにも対応するものをお求めの方には、「ウェーブ草履」。 土踏まずに当たる部分がゆるやかに盛り上がり、ピッタリと足にフィットします。ほど良いクッション性が足への負担を軽減し、安定感も抜群です。
商品はコチラ

<WANOIROHA 世田谷からのお知らせ>

12月2日土曜日から12月27日水曜日まで、きもの青木WANOIROHA世田谷では、3周年記念お客様感謝祭を開催中です。
詳細はこちらから、ご覧くださいませ。
WANOIROHA世田谷では、様々な和のお教室も順次開催して参ります。
当店へお買い物、お稽古でお越しの際は、是非魅力的なお店が点在する桜新町の街を散策してみてはいかがでしょうか。

<ご紹介したお店>

「ベッカライ・ブロートハイム」

所在地: 東京都世田谷区弦巻4-1-17 / 電話番号:03-3439-9983
営業時間:7:30-19:30 / 定休日: 月曜日、第1火曜日

「Café & Diner NEWOLD」

所在地: 東京都世田谷区弦巻3-9-11 / 電話番号: 03-6413-5100
営業時間: 8:00-23:00 / 定休日:月曜日

「815 Coffee Stand」

所在地: 東京都世田谷区弦巻4-11-17 / 電話番号:03-5799-4454
営業時間: 平日10:00-18:00、土日9:00-19:00 / 定休日: 水曜日


きもので、でかけましょ。Vol.2 銀座で暑気払い

 

八月になりましたね。暦では、今は「大暑」。それを聞いただけでも、汗が吹き出してきそうですね。
「納涼」とは、夏の暑さをしのぐために、涼しさや過ごしやすさを工夫して作り出し、その瞬間を楽しむこと。四季それぞれを上手に楽しむ知恵がある、いかにも日本人らしい美しい発想ですね。 皆様は、どのような「納涼」をされていますか?

真夏のお昼間に半袖でちょっと外に出るだけでも暑いのに、おきものでおでかけ、、、
ちょっと躊躇しますよね。 暑さのほとぼりが冷めた夕刻からやおら街へと繰り出して、暑気払いを兼ねた夜会はいかがでしょうか。
さぁさぁ、きもので、でかけましょ。

今宵は、銀座の街へ、ちょっと一杯、暑気払いに。

暑気払いは、本来は暑い夏に体を冷やす効果のある食べ物や飲み物、漢方などで、体に溜まった熱気を取り除くという意味があります。昔は、エアコンなど、外からの暑さをしのぐ有効な手段がほとんどなかったので、体の内側を冷やして、暑さを討ち払っていたのですね。 お着物愛好家にとっては、おめかししてお出掛けする素敵な口実であり、そして、まさに帯にこもった熱を冷ましてくれる切実な対策ですよね。

それでは皆様も集まったところで、
さてさて始めましょうか。
まずは、冷酒で乾杯!

酒の肴は何にしましょうか。 体の熱を払う効果がある食べ物の代表には、キュウリやゴーヤ、スイカ、冬瓜など、瓜科の野菜があげられます。また、6月から7月にかけて収穫される麦には体を冷ます作用があると言われ、お素麺(ひやむぎ)やそしてビールも優れた利尿作用で、体内から老廃物や水分を体外へ排出するそうです。 でも、冷やしすぎないよう、ほどほどに。

夏に旬を迎える食材には、夏バテを防ぐ効果の高いものが多いと言われています。今宵のお店で供された、稚鮎の天ぷらや、桃の白和えも夏ならではのご馳走。鮎は、頭から尻尾まで栄養素がギッシリ。桃は「不老長寿の仙果」とも呼ばれ、邪気を払う力があるとも言われます。季節の恵をたっぷり取り込んで、夏を乗り切りたいですね。 

ひとしきり体の粗熱が取れてきたところで、話題はやはり夏のお着物へ。夏にお着物を少しでも快適に纏うために、今宵集まった着物婦人たちは何を実践しているのでしょうか。少しご紹介。
「私は、肌襦袢は、さらりとした肌触りの綿麻の高島ちぢみ。」
「それから、ステテコは必須です。太ももの汗の不快感が軽減されますよね。」
「ヘチマの帯枕は涼しいけれど、今日は本当に暑かったので、帯枕を使わない、角出し結びで。背中に熱がこもらないだけでも本当に楽ですよ。」
「もっとひんやり効果が欲しいときには、保冷剤をガーゼやハンカチに包んで、帯の脇側や背中のところに差し込んでいますよ。」

皆様は、どのような工夫をされていますか?

着物談義に、夏休みの計画、はたまた人生相談まで、尽きぬ話に花が咲き、銀座の夏の夜は更けていくのでした。

さぁ、きもので、でかけましょ。

 

夏着物を素敵に纏った着物婦人たちの夜会の様子は、
きもの青木のインスタグラムにも更新しました。
是非、フォローくださいませ。

 

オススメのコーディネート情報

暑気払いの席への装いは、見た目の涼やかさや、訪れるお店の雰囲気で遊び心を加えてはいかがでしょう。
軽やかな青緑色の夏琉球絣に、サーモンピンクの粗紗の名古屋帯で、女性らしいニュアンスを。 金彩がまるでシャンパンの泡のように美しい絽塩瀬の名古屋帯を、深い墨色の絽小紋でシックに。 きもの青木には、幅広いテイストの夏着物、帯を数多く取り揃えてございます。是非、暑気払い兼ねて、お店にもお立ち寄りくださいませ。

着物 A-2039 帯 K-3965 着物 D-1576 帯 K-1487

 

= 撮影協力 =
暑気払いに訪れた店舗:「銀座 縁 -ENISHI-」 http://tg-company.jp/enishi/
出演ご協力:着付・着物コーディネート相談「ゆずりは」http://r.goope.jp/y-yuzuriha 主宰の田中由起さん。
            7月23日にきもの青木で実施した、角出し結びのレッスンの講師もご担当。


きもので、でかけましょ。Vol.1 おとなの夏祭り

 

お暑うございますね。皆様、暑中お見舞い申し上げます。
きもの青木では、新しく、お着物でのお出掛けスタイルの連載を始めました。
今宵は、大人の夏祭りへ。

じりじりと照りつける夏の太陽が傾き夜の帳が下り始めると、次々と提灯が赤く灯り、いよいよお祭りが始まります。さぁさぁ、浴衣ででかけしましょ。

ふわふわの可愛い兵児帯を締めた子供たち。鮮やかな色を纏ったお若いお嬢ちゃまたち。 浴衣は、子供の頃から、皆様にとっても一番馴染みの深いお着物ではないでしょうか。 着こなしの幅も広く、気軽に着こなせるお着物のひとつですね。 今宵は、ちょっと小粋な大人の着こなしで、賑やかなお祭りへ繰り出しましょう。

訪れたのは、神楽坂まつり。

東京では、梅雨が明けて、夏本番に入るころに、ほおずき市があちこちで開かれます。神楽坂まつりは、東京のほおずき市のフィナーレともいえます。第一部がほおずき市、第二部が阿波踊り大会となっており、期間中に2つの楽しみ方が出来る夜祭りです。

市ヶ谷・神楽坂の界隈は、江戸時代には武家屋敷が多く立ち並んでいました。その後、神楽坂は「毘沙門天 善國寺」の門前町として発展していきました。縁日の日には多くの人が訪れ、東京の「縁日の発祥の地」と呼ばれるようになったとか。

神楽坂まつりは、この「毘沙門天さま」を中心に、坂に沿って縦に長く広がっています。 「毘沙門天さま」の目の前に立つのが、今日のメインスポット、ほおずき市。 ほおずき市で有名な浅草寺のホームページによると、平安時代より観音菩薩の縁日は毎月18日で、室町時代末期ごろから、「功徳日」と呼ばれる縁日が設けられるようになったそうです。その日に参拝をすると、大きな功徳が得られるとされ、特別な日を指しました。
「功徳日」は寺社によって異なりますが、7月の功徳日が特に最大のもので、この縁日にほおずき市が立つようになったそうです。江戸時代、「ほおずきの実を水で鵜呑みすれば、大人は癪(なかなか治らない持病)を切り、子供は虫気(お腹の中にいると考えられた虫による腹痛など)を去る」という民間信仰があり、薬用も兼ねてほおずきを求める人たちで賑わったそうです。

ほんのり色づき始めたほおずきには、色とりどりの涼しげな風鈴が飾られています。
それを選ぶのもまたひとつ楽しみですね。

 

神楽坂は、大正から昭和前期にかけては花街として隆盛を誇りました。最盛期には600名もの芸妓さんに、料亭・待合が150軒を数えたそうです。表通りの賑やかな商店街から、一歩路地裏に入ると今でも花街特有の独特な雰囲気を放っています。

 

神楽坂を登り切ると、終点には赤城神社が。赤城神社には「赤城姫命(あかぎひめのみこと)」が祀られており、お詣りに来た女性の願い事を叶える女神様、と言われています。
赤城神社は、2010年に建築家・隈研吾さんの監修により、モダンな社殿に生まれ変わりました。
さぁ、あなたは何をお願いしますか?

お祭りの火照りを冷ましに、風情ある街並みをそぞろ歩きするのも、またひとつ。
喉が渇いたら、ちょっと一杯、
よく冷えたシャンパンなども、よろしいようで。
さぁ、きもので、でかけましょ。

 

オススメのコーディネート情報

今回着用したコーディネートは、綿絽の浴衣に、博多織紗献上の名古屋帯という定番のスタイル。 きもの青木には、ほかにも大人のお祭り姿を彩る素敵な着物、帯を多く取り揃えています。 浴衣はもちろんのこと、小千谷縮や絽のお着物でも素敵な夏祭りの装いが完成します。 大人が童心に戻る遊び心いっぱいの小千谷縮のコーディネートや、 モダンな絽のお着物に古典柄の帯を合わせた装いなど、一捻り効かせた装いもオススメです。

着物 D-1533 帯 K-3040 着物 A-1140 帯 K-4166

 

オススメおとなの夏祭り情報

「神楽坂まつり」は7月26日(水)〜29日(土)までの開催です。
詳細に関しては、神楽坂通り商店会のホームページをご参照ください。(http://www.kagurazaka.in/matsuri/)

他にも、きもの青木店舗周辺では、オススメの大人の夏祭りが続々と開催されます。
7月29日(土)        隅田川花火大会
8月2日(水)〜5日(土)  築地本願寺盆踊り
8月6日(日)        ゆかたで銀ブラ 2017
8月12日(土)        浅草夏の夜まつり とうろう流し
8月19日(土)       たまがわ花火大会
8月20日(土)        神宮外苑花火大会
8月25日(金)〜26日(土) 日比谷公園盆踊り
8月26日(土)〜27日(日) 麻布十番納涼まつり